「Git 2.35」では、git stashにステージング領域にすでにあるものを簡単に隠しておける--stagedモードが追加されたほか、git describeにlightweightタグを使用するかの指定や、オブジェクト識別子を省略したときに使用する16進文字の数などを設定可能になっている。
さらに、検証するオブジェクトが作成時に有効だった署名を使用していることを確認することで、OpenSSHのvalid-beforeおよびvalid-afterディレクティブを利用できるようになり、古いキーで以前に署名されたオブジェクトを無効にすることなく、それぞれのキーがいつ有効だったかを確認することで、SSHキーのローテーションを可能にした。
ほかにも、user.signingKeyにおける新たなキータイプのサポートや、競合の最初または最後に共通する行を競合領域の外へ移動することによって、解決する必要のある競合を少なくするzdiff3モードの追加や、histogramにおけるパフォーマンスの向上など、さまざまな機能追加・改善が行われている。